--- sidebar_label: アーキテクチャ slug: /ja/cloud/reference/architecture --- # ClickHouse Cloud アーキテクチャ ![ClickHouse Cloud architecture](@site/docs/ja/cloud/reference/images/architecture.svg) ## オブジェクトストアに支えられたストレージ - 事実上無制限のストレージ - データを手動で共有する必要なし - 特にあまり頻繁にアクセスされないデータを保存する際のコストが大幅に低減 ## コンピュート - 自動スケーリングとアイドリング:事前にサイズを決定する必要がなく、ピーク使用に合わせて過剰プロビジョンする必要もなし - 自動アイドリングと再開:誰も使っていないときに未使用のコンピュートを走らせる必要がない - デフォルトで安全で高可用性 ## 管理 - セットアップ、監視、バックアップ、および請求は自動的に行われます。 - コストコントロールはデフォルトで有効であり、Cloud コンソールを通じて調整できます。 ## サービスのアイソレーション ### ネットワークのアイソレーション すべてのサービスはネットワーク層でアイソレーションされています。 ### コンピュートのアイソレーション `Production` および `Development` サービスは、それぞれの Kubernetes スペース内で別々のポッドにデプロイされ、ネットワークレベルでアイソレーションされています。`Dedicated` サービスは専用の VM 上で自身の Kubernetes オペレーターと共に実行されます。 ### ストレージのアイソレーション すべてのサービスは、共有バケット(AWS, GCP)またはストレージコンテナ(Azure)の別々のサブパスを使用します。 AWS では、ストレージへのアクセスは AWS IAM を介して制御され、各 IAM ロールはサービスごとにユニークです。**Production** および **Dedicated** サービスについては、[CMEK](/docs/ja/cloud/security/cmek)が有効化されて使用停止時の高度なデータアイソレーションを提供します。CMEK は現在、AWS サービスのみでサポートされています。 GCP および Azure では、サービスはオブジェクトストレージのアイソレーションが確保されており(すべてのサービスが自身のバケットまたはストレージコンテナを持っています)。 ## 同時実行制限 ClickHouse Cloud サービスでは、秒あたりのクエリ数 (QPS) に制限はありません。ただし、1 レプリカあたり1000 の同時クエリ制限があります。QPS は最終的に、平均クエリ実行時間とサービス内のレプリカ数による関数となります。 セルフマネージドの ClickHouse インスタンスや他のデータベース/データウェアハウスと比較した ClickHouse Cloud の主な利点は、[レプリカを追加する(水平スケーリング)](/docs/ja/manage/scaling#self-serve-horizontal-scaling)ことで簡単に同時実行数を増やせることです。